付き合っていた彼との間に妊娠が発覚し、入籍をする直前で、相手が失踪。未婚のシングルマザーに。絶望のあとに見えた、真なる心の豊かさとは。「自分の人生を、過去を愛すること。そしたら人は、いつでもどんな時でも幸せでいられる」そんな想いから立ち上げた、おくりもの写真展というサービスを語る。

順風満帆なキャリアに見えるが、絶望的な瞬間も。

これまでのキャリアを教えてください。

大学を卒業後、リクルートに入社、HR領域にて法人営業を3年間担当しました。その後独立し、ウェディング事業や婚活事業を手掛ける会社を創業。起業は大変でしたが、毎日楽しくやっていました。3年ほど経ってこれからだという時に、付き合っていた彼と妊娠が発覚。結婚の運びになったのですが、突然相手が消息をたち、絶望の淵に落とされました。

衝撃的な経験ですね・・・その時どんな気持ちだったのですか。

「私の人生、終わった」と思ってました。予想外すぎて、全思考が停止し、ベッドの上で寝ているだけの生活が続きました。お腹の子どもはどうするのか、結婚を報告していた家族・友人へなんと言おう、会社はどうするのか、一生独身なのだろうか、など不安は挙げたらキリがありませんでした。

結局、一人で東京で暮らすことが難しくなり、創業した会社を後任へ引き継いで退任し、地元の神戸に帰ってきました。

そこから気持ちが変わっていったのは、どんなタイミングだったのでしょうか。

事件の直後は、家族との話し合いや、結婚式場のキャンセルや役所の手続きなどもあり、毎日辛い話題に触れなきゃいけなかったんです。関係者から連絡が来るととてもしんどくて。スマホの電源をオフにして過ごすこともありました。それが全て終わったとき、平凡な毎日が戻ってきたんです。「ああ、平凡な毎日って、なんて幸せなんだろう。何もない日って、『つまらない』のではなくて、『感謝すべき幸せな一日』なんだなって。」これまで目を向けてなかった、晴れていることとか、気持ちいいそよ風とか、道端に咲いている花とかにも注目するようになって、「感じていなかっただけで、幸せって日々の中にたくさんあったんだな」と想うようになりました。

それだけでなく、子どもが本当にかわいくて。子どもがいることで、私自身もとても幸せで。生まれてきてくれてありがとうと毎日話しかけているのですが、あの出来事がなければ、この子は生まれていなかったんだと思うと、「必要な出来事だったんだな」と感じるようになったのです。

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すごい。プラスに変わったのですね。

はい。事件の直後はめちゃくちゃ辛かったですが、いまは本当にその経験があってよかったと思っています。そういう出来事がなかったら考えないようなことや、出会わなかった自分自身の価値観が、あとから自分を幸せにしてくれる。豊かにしてくれる。それらを経験したからこそ今の私がある。今の子どもがいる。

松村さんの経験は、今辛い経験をされている方の、励みになりそうですね。

はい。苦しんでいる人に対して「よかったね」とは言いづらいけど、もしそういうものを抱えているとしたら、あなたがまた新しいフェーズに行くときなんだね、って心の中で声をかけると思います。

絶望の先に見えた、「人生を愛する」こと。

今の事業にも、その経験がつながっているのでしょうか。

はい。自分はその出来事や、過去を否定していたときは、とても辛かったんです。「もっとこうしていればよかった」とか「自分に魅力がないからだ」とか、いろんな負の感情を抱えていて。自分の存在や行動を責めてしまっていました。

しかし先ほど話した通り、「この出来事があってよかった」とか「過去があったからこそ、今幸せに生きている」という感じ方に変わった瞬間、とても幸せになったんです。”状況”が変わったのではなく、”感じ方”が変わりました。過去や人生を肯定するようになりました。

今はどのような事業をされているのでしょうか。

その経験を元に、ハモンという団体を立ち上げ、『おくりもの写真展』というサービスをつくりました。おくりもの写真展は「これまでの想い出の写真で、写真展をつくり、そこへお相手を招待する」という、空間自体がギフトになった、全く新しい形のおくりものです。

親へ、妻へ、友人へなど、さまざまな形で使われています。サプライズが多いですね。食事と呼び出されてきたら、写真展だった、みたいな。みなさん涙を流して喜ばれます。

↑娘が親御さんの結婚記念日におくった写真展

おくりもの写真展のカバー

 

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写真展という空間自体がおくりものなのですね。動画を見て泣いてしまいました。

この動画は結構な人が涙します。笑

「だれしもが、自分の人生を愛するようになってほしい」と考え、写真展という形にたどり着きました。写真展は、忙しい毎日を、自分を、お相手との関係を見つめる、良い機会になります。写真を見ていると、当時は苦い想いをしていたことさえ、「あれはあれでよかったんだ」と肯定できるようになっている自分に、出逢えたりもします。 自分の過去、今の自分…。受け入れられなかったものが、受け入れられたり、 特別なものが、もっと特別に、愛しいものが、もっと愛しい存在に感じられる。 そんな空間になるように1組1組時間をかけてインタビューさせていただき、コンセプトを設計・設営しています。

ものすごく深く、本質的ですね。

過去と今への感謝・肯定は、その先に続く未来に対しても、良い影響を与えていきます。 過去や自分自身を愛するようになると、未来も明るく感じる。何が起きるか分からない世の中だけど、「自分だったらきっと大丈夫だ」って。そんな、未来への希望を感じられるような写真展をつくっています。

現在は、写真展だけでなく、本の制作もやられていますね。

はい。最近は、『おくりものブック』という本の制作サービスをはじめました。写真展の本バージョンです。こちらも、提供したいものは同じで「人生を愛する」ことです。写真展と同じく、じっくりインタビューをさせていただき、コンセプトを提案・その後一冊の本へと仕上げます。コピーなども私たちが書いています。

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最後に、今後の展望を教えてください。

いろんなシーンで、いろんな方法で「人生を愛すること」ってできると思うんです。なので、これからも同じコンセプトで、形の違うたくさんのサービスを生み出し、人の心を豊かにしていきたいです。お客さんが、自分にフィットする形で気に入ったものを選んでもらえるよう、たくさんの選択肢を提示していきたいです。

あなたにとってLINKSとは

「昭和のご近所付き合いのような場。」

今は少ないですが、昔は近所に住んでいるというだけで、なぜか一体感がありましたよね。どこかに行ったらお土産を買ってきて近所に配ったり、子どもの成長を応援したり。

LINKSの他のメンバーさんとの関わりは、それと非常に似ています。

みんなの事業を応援しあったり、お土産をシェアしたりしています。

これまで一番印象的だったのは、ある方が「今日いいことがあったんで、みなさんにお菓子を買ってきました!」と言いながら、配られていたことですかね。嬉しいニュースをシェアしてもらえるって、実はなかなかないですよね。なんか無条件に心があったかくなりました。

PROFILE
松村3のコピー
ハモン
松村 佳依(まつむら けい)
付き合っていた彼との間に妊娠が発覚し、入籍をする直前で、相手が失踪。未婚のシングルマザーに。絶望のあとに見えた、真なる心の豊かさとは。「自分の人生を、過去を愛すること。そしたら人は、いつでもどんな時でも幸せでいられる」そんな想いから立ち上げた、おくりもの写真展というサービスを語る。
基本情報
役職:代表
出生年:1990年
血液型:O型
出身地:兵庫県神戸市
出身高校:神戸海星女子学院高等学校
出身大学:東京工業大学 工学部
座右の銘
  • Live your life you love.Love your life you live!
プライベート
ニックネーム:おけい
趣味:テニス・ダンス・海外旅行
特技:テニス
尊敬する人:Roger Federer
年間読書数:20冊
心に残った本:日本で一番大切にしたい会社
心に残った映画:海賊と呼ばれた男
好きなスポーツ:テニス
好きな食べ物:そぼろ
嫌いな食べ物:海老
訪れた国:20カ国くらい
大切な習慣:徹夜はしない
口癖は?:なんとかなる
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