まだ、インターネットがそれほど普及していない1990年。広告会社に就職し、幼少時代からの夢であったコピーライターになると同時に、時代に先駆けて使いこなしていたパソコンでDTPを手掛けた。大きな変換期を生き抜いた世代として、THE LINKSを拠点に奮闘する若者と、どのようにつながっているのだろうか。

 「パソコンって何?」という時代、デジタルゲームに夢中に

現在のお仕事について教えて下さい。

企業がウェブをより良く活用できるためのコンサルティングと広告の企画・制作を請け負っています。

専門学校卒業後から長年、広告の仕事に携わり、二度の転職後、2016年に独立するまではウェブのコンサルティングをしていましたので、その2つのキャリアを生かしてフリーランスとして仕事をしています。

広告業界に入ったきっかけは?

コピーライターになりたいというのが動機でした。親に聞いた話ですが、小学生の頃からテレビCMが好きで、印象的なフレーズを覚えて口にしたり、街で広告の看板を見かけると「テレビで観た、あのCMだ!」と指さすような、広告に敏感な子供だったそうです。

同時期に漫画を描き始めて、ホッチキスで止めた冊子を仲間に見せたり、学級新聞も自ら立候補して記事を書くようになり、私の創作物に対しての皆の反応を見るのが楽しくて。その原体験がコピーライターを目指すきっかけになっています。

中学、高校はどんなことに夢中でしたか。

当時、流行っていたパックマンやインベーダーゲームで遊ぶためにゲームセンターに通うようになりました。その延長でパソコンでもゲームができると知って、NECのPC8801というパソコンを親に買ってもらったことを覚えていますね。当時30~40万円はしたんじゃないでしょうか。

ずいぶん高価なものだったのですね。

ほとんどの人が「パソコンって何?」という時代だったので、周囲からは“マニアックなやつ”と思われていたかもしれません(笑)。

高校卒業後の進路は?

広告を専門的に学ぼうと専門学校に進みましたが、期待していた内容とは違って、実践的なものよりも広告論などを学ぶ講義が多かったので、学校よりもレンタルビデオ店でのアルバイトに精を出していました。

人気はないけれど面白い映画に“店員おすすめ”の紹介文を書くなど、今思えばコピーライターのようなことをしていましたね。そのポップを見てお客さんがビデオを借りてくれると「やった!」と1人で喜んで。

就職先はどのように見つけたのですか。

就職情報誌で“コピーライター募集”と書いてある会社に手当たり次第に電話をかけて、たいていは「新卒はとらない」「学校からの紹介状が必要」と断られましたが、快く面接してくれたヒラックス株式会社に入社しました。

採用広告専門の会社から独立したばかりの社長と、社員は僕だけという環境で、求人広告のコピーライター兼デザイナーとして、ワープロや数年後に導入されたMacintoshでDTPを手掛けていました。

コピーライターとしての第一歩を踏み出し、お仕事はいかがでしたか。

社長が営業をしてどんどん仕事をとってきて、原稿は僕におまかせ。新人で、何をどう作ればいいか分からない僕に、社長は「最初は良い広告を真似するんや!いつかは自分のものになる!」と(笑)。ひたすら他の広告を見ては真似して、見ては真似して……を繰り返し、だんだんとコツが分かるように。人材採用以外の広告やインターネットカフェ事業、音楽事業などに携わりながら、9年働きました。

その後、転職されたのですね。

別の広告会社に転職し、夜中まで働くのが当たり前といった生活でした。13年勤めて責任あるポジションも任せていただきましたが、引き続き、紙・デジタル・映像の制作に力を入れようという会社の方針と、「今後はインターネットメディアが主軸になるだろうから、アクセス解析や改善提案のコンサル業に力を入れたほうがいい」という自分の考えにミスマッチが起きて、会社を辞めることにしました。

そして、2度目の転職。

前の会社で福岡の支社長を任されていたので、そういった縁もあり福岡でウェブコンサルティング会社に転職。そこで2年弱勤めた頃、父も亡くなっていて、このまま母を一人にさせるのが心配で大阪に戻って、しばらく派遣で働いてから47歳で独立。2016年の夏でした。

「組織で働くのはちょっと疲れたかな・・・」と「自分一人でどこまできるか」、そんな思いもありましたね。

安定したポジションを捨てて、独立。どんなお気持ちでしたか?

自分で稼がないとお金が入ってこないので、ヒリヒリした怖さはあります。でも、やりたいようにやって、成功しても自分の責任、失敗しても自分の責任という環境が心地いいとも感じています。

 

LINKSは、馴染みの酒場のような存在

独立して2年強。今後についてどう考えていますか?

仕事を頂くだけでなく、自ら新しい仕事を作って若い人たちと共同で進めていきたい――。実は、こういった考えはLINKSでの出会いがもたらしてくれたものです。

LINKSで起業しようとしている、または起業したばかりの若い人たちが困っている姿を見て、「何か手助けができれば」と。そんな風に思うようになったんです。

具体的には、どのようなサポートを?

長年会社勤めをして、社長の側近として会社が成長するさまを見てきました。その経験をもとに、若い人たちにアドバイスできることがあるかもしれませんし、彼らが不必要な失敗をすることなく、成功するための近道を教えてあげたい。

人生を長く生きた“おっさん”として、利害関係なく「手助けをしたい」と、そんな気持ちで若い起業家たちに接しています。

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それは、とても力強いサポートだと思います。ところで福田さんは、どのような経緯でTHE LINKSに入会されたのですか?

独立開業をして、しばらくは自宅を拠点にしていましたが、家だとどうしても仕事との切り替えが難しいですし、打ち合わせをしたくても人を呼べません。困ったなぁと思っていたら、前に勤めていた会社の後輩がInstagramでLINKSを紹介していて。

北浜には自宅から電車一本で来られるので、まずは視察してみました。まだLINKSがオープンして間もない頃で会員数も少なかったのですが、「利用者が増えれば、色んな人との出会いの場になりそうだ」と。そんな期待を込めて入会しました。

どんな出会いがありましたか。

僕と同じくフリーランスで広告やウェブを専門としている人、これからビジネスを始めようとしている人、資格を取るために勉強している人、そして東京に会社を持っている人が関西の拠点としてLINKSを利用するなど、想像以上に色んな職種の人と出会いがありましたね。

どのようにして他の会員と話す機会を持ったのでしょう?

交流会だったり、コミュニケーターの人が紹介してくれたことがきっかけで、まずは挨拶から始まり、お酒を飲みに行ったり。LINKSで世間話をしていた延長で、経営者の方から「ウェブをリニューアルしたい」「ウェブをうまく活用できていない」といったご相談を受け、仕事を依頼して頂くこともあります。

私の人柄を分かった上で仕事を依頼して下さると、より頑張ろうとやる気が湧きます。

LINKSでの出会いがビジネスにつながることもあるのですね。

LINKSにいると、「あの人はウェブに強い」「広告に強い」といった僕の情報が自然と皆さんの耳に入るようで、色んな方から相談を受けますね。

でも、プライベートで毎週飲みにいくだけの付き合いもあって、それはそれで楽しいですよ。利害が絡まない関係が築けるのもLINKSの良さだと思います。

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↑LINKSの仲間達との飲み会

どんな時にLINKSを訪問されますか?

最初はビジネスで利用していましたが、今は「人と話したいな」と思った時にLINKSに来ることが多いですね。馴染みの酒場にいくような感覚かもしれません(笑)。

ふらっと立ち寄って、顔なじみの常連客と「最近どう?」なんて世間話をする。知らない人で溢れている街中に、そういう場所があるというのはいいじゃないですか。

ビジネス目的以外でも活用されているのですね。

LINKSで僕の趣味の人狼やボードゲーム大会を主催したこともありますからね(笑)。ただの仕事場だったら、仕事が終われば帰るまでですが、せっかくなら新しい人と知り合ったり、イベントを通じて共通の趣味を持っている人を見つけたり。

北浜のLINKSを拠点に人が楽しく集まる、そういった感じになったらいいなと常日頃考えています。

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↑北浜人狼の様子

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↑アナログゲームEXPOの様子

福田さんにとってLINKSはどんな場所ですか?

自分が自分でいられる場所ですね。家だと父、夫という役割があり、仕事になると事業主としての責任がありますが、LINKSではただのおっさんになれる。

サード・プレイスとよく言われますが、僕はここでは“酒ばっかり飲みにいってるおじさん”とかただの“ボードゲームマニア”と思われている、それが非常に心地いいんです。

肩書きを取り払った付き合いができること。それがLINKSの魅力だと僕は思います。

PROFILE
アイキャッチ
アラタメ堂
福田 哲也(ふくだ てつや)
まだ、インターネットがそれほど普及していない1990年。広告会社に就職し、幼少時代からの夢であったコピーライターになると同時に、時代に先駆けて使いこなしていたパソコンでDTPを手掛けた。大きな変換期を生き抜いた世代として、THE LINKSを拠点に奮闘する若者と、どのようにつながっているのだろうか。
基本情報
役職:代表
出生年:1969年
血液型:A型
出身地:大阪府吹田市
出身高校:大阪府立吹田東高等学校
出身大学:大阪ビジネスカレッジ専門学校 マスコミ広報学科
所属団体、肩書き等
  • 株式会社クリーク・アンド・リバー社 プロデューサー
  • 株式会社EDEYANS IT参謀
  • フィリポ・ロマネスク探偵社 探偵
  • 大阪商工会議所 会員
  • 日本グラフィックデザイナー協会(JAGDA) 会員
座右の銘
  • 迷った時は苦しい方を選べ/人のお世辞は真に受けろ
プライベート
ニックネーム:アラタメ堂、てっちゃん
趣味:バー巡り、ボードゲーム、エアライングッズ収集、タロット占い、ハイキング、サッカー鑑賞
特技:ものまね
尊敬する人:ナンシー関、長州力
年間読書数:20〜30冊
心に残った本:道をひらく(松下幸之助)
心に残った映画:クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ アッパレ!戦国大合戦
好きなマンガ:GIANT KILLING(ツジトモ/綱本将也)
好きなスポーツ:サッカー、プロレス、総合格闘技
好きな食べ物:エビ、卵料理、ポテトフライ
嫌いな食べ物:梅干し
行きつけのお店:北浜ダイナー、キタバル、INC & SONS
訪れた国:アメリカ、フランス、イタリア、イギリス、香港
口癖は?:面白かったらええやん
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